パルス磁場は定常的には不可能な領域の強磁場発生が可能であり、物質材料研究において重要な役割を果たしている。
パルス磁場中物性実験においては瞬間的なシングルショット測定が必要となるため測定技術に工夫が必要であるが、
近年の測定技術開発によって、従来困難であった様々な測定が60テスラから600テスラの強磁場領域で可能となっている。
これらの技術を多彩な対象物質に応用すれば、磁場誘起相転移などの興味深い現象の発見が期待される。
その一方で、パルス磁場の経験がない研究者にとってパルス磁場実験は技術的にハードルが高く、強磁場利用の機会を
実質的に制限する要因となっている可能性がある。
本ワークショップは、最近開発されたパルス磁場中測定技術について応用例とともに紹介し、今後の研究展開について
様々な専門性を持つ研究者と議論することを目的とする。さらにそれに加え、パルス磁場実験技術のチュートリアルな
講演を実技も含めて企画し、パルス磁場利用の促進をはかる。開催形態は講義のみハイブリッドとし、
現地参加は先着50名までとさせて頂く。
また、現地参加の申込みは5/31までとさせて頂きます。